実は今年の冬、パタゴニアのアウトレットのファイナルセール(≒パタゴニア商品の底値)にレインウェアを買い換えていました。だけど、今年も晴れ男っぷりは健在で使用レビューができないまま夏が過ぎようとしています。

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GORE-TEXではなく、パタゴニアオリジナルのH2Noパフォーマンス・スタンダード採用の防水性&透湿性ハードシェルです。3レイヤーとしてはかなり軽く266g(実測235g)です。
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カタログ値と実測値の差異は、僕の持っているのが旧モデルで、ハンドウォーマーポケットが無いからでしょうね。

これまで使っていた・・・いえ、(ほぼ使ってないので)持ち歩いていたレインウェアは2.5層のPERTEX SHIELD+という防水透湿素材を使った実測172gのOutdoor Research HELIUM II JACKETなので、M10の方が約1.5倍ほど重くなります。実測ベースだと63g増で1.4倍。

とはいえ超軽量レインウェアのド定番と呼ばれるHELIUM IIと比べるのは酷でしょう。最新の GORE-TEX C-KNIT Backer Technologyを用いたmont-bell ストームクルーザージャケットがカタログ値257gなので、完全防水のレインウェアとしては最軽量の部類だと思います。

完全防水ですが、厳冬期用のハードシェルではないので、素材の薄さも考えると耐久性への過度の期待は持たない方が良いのかな?それでもパタゴニアの商品はかなり丈夫なものが多いので、通常の仕様で問題になることはないでしょう。軽量ソフトシェルのHoudini Jacketもかなり丈夫ですしね。

しかもベンチレーションも(僕の旧モデルは)ハンドウォーマーポケットも無い、明らかなクライマー用のレインウェアなので擦れには強いでしょう。ちなみにベンチレーションですが、クライム中は腕が上にあるので、ベンチレーションがあるとそこから水が入ってきてしまうため不要な機能だそうです。パタゴニアの店員さんが言ってました。フードもヘルメット着用に対応しています。
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そんな(ある意味)”スパルタン”なレインウェアなので、はっきり言ってmont-bell ストームクルーザージャケットの方が便利かもしれません。パタゴニアのアウトレットのファイナルセールだったので、M10も定価の半値くらいで買えていますがそれでもストームクルーザージャケットには敵いません。GORE-TEX C-KNIT Backer Technologyを使ったストームクルーザージャケットもmont-bellアウトレットに出てくると思うので、そうなるとますます太刀打ちできません。
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軽さという面でも215gでGORE-TEX  Paclite Fabricsを用いたmont-bellトレントフライヤー ジャケットがあるので、モンベルはホント侮れません。

とはいえ、極限性能を試すには己の身体能力も精神力も追い付かないし、店内で羽織ったくらいじゃ真価はわからないので、ほとんどの人には「このレベルの製品ならどれを選んでも問題なし!」ですよね。

M10はパタゴニアの「24 キラーウォッシュ」と呼ばれる、24時間連続洗浄テスト後でも耐水性10,000mm以上というH2Noパフォーマンス・スタンダードの基準を満たしているそうです。低山日帰りメインの僕には十分すぎるスペックです。オーバースペックという表現が適切かも。

で、気に入って買ったM10。
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まず、3レイヤーなので着心地が良いのです。
この着心地は2.5レイヤーのHELIUM II JACKETトレントフライヤー ジャケットは当然として、同じ3レイヤーのストームクルーザージャケットより上だと思います。ストームクルーザーもトレントフライヤーも試着してみましたがM10の着心地の良さは別次元ですね。

レインウェアを着るだけでストレスなのにベタベタまとわりついたり、動くとカシャカシャ喧しかったり、素材が硬くて動きにくかったり・・・そういう問題はM10には全く無く、風が強く寒い時にはウィンドウシェルの代わりにもなります。実際、実測225gのソフトシェルであるHaglofs L.I.M FLEX HOODと重量は変わりません。着心地や透湿性は当然FLEX HOODの方が上ですが、耐風性や耐水性はM10の圧勝です。

これはFLEX HOODが優秀という意味でもあり、M10は下手なソフトシェル/ウィンドウシェルより軽いし透湿性能も良いと思うので、季節によってはウィンドウシェル兼レインウェアとして積極的に使えます。

また、この耐風性能と防水性能で積雪期のアウターとしても使えます。
ibex wooliesなどのメリノウールのアンダーの上にPatagonia R2で着込めば大体大丈夫。M10のサイズによっては中にPatagonia Nano-Air Hoodyを着込めばかなり大丈夫。

でもここまで着込むとさすがにベンチレーションが欲しくなりそう。

Patagonia Nano Puff Vestあたりとの相性がよさそうです。
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あとは、パタゴニアらしい実用性の高いフードは健在だし、M10もパッカブル仕様です。クライマー以外はM10をパッカブルにして持ち歩く必要が無い気もしますが・・・僕はいつものようにクルクル巻いてフードに入れてます。
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フードのショックコードもちょうどいい場所にあったりします。

正直なところmont-bell ストームクルーザージャケットやトレントフライヤー ジャケットの方がコスパ的に優れていると思いますが、悪天候の時でもその合間でも少しでも快適に着続けていられるのはM10ではないでしょうか。
それにシンプルこの上なくキレイなシルエットを持つデザインと、(残念ながら)mont-bellや他社の超軽量レインウェアには出せないこの発色は、悪天候でも(ちょっとだけ)気分を持ち上げてくれます。

しかし、Haglofs L.I.M FLEX HOODやこのM10などの3レイヤーの着心地の良さを味わうと、2レイヤーや2.5レイヤーのアウターを積極的には着ようとは思えなくなってしまいますね・・・M10恐るべし。

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