トレランに向いているザックレインウェアの次は遂にシューズです。

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僕の椎間板ヘルニア再発のため流れてしまった北根室ランチウェイ用に買いました。走れる人なら想像つくでしょうが71.4kmって僕には未知の世界。1日25km以上歩くことはありますが、それを3日続けた経験が無いので、特に下半身が心配でした。

アプローチシューズのFive Ten Camp FourLA SPORTIVA BOULDER X MIDは、軽いし強いグリップで安心なのですが、靴底が柔らかいため砂利道や舗装路ではどうしても足の裏が疲れます。

セミワンタッチアイゼンにも対応しているトレッキングシューズのMAMMUT Ridge Combi High WL GTXだと、靴底がしっかりしている上でそこそこ軽いので、ザレ場でも木の根が続く道でも楽に歩けますし足首の保護も十分ですが、平坦基調の道を歩き続けるにはオーバースペックです。

そこでトレランシューズ。
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トレランはブームにもなっているので今や様々なモデルがあり調べるのも大変ですが、ロード寄りやレース向けのトレランシューズではなく、スピードよりも安心感を前面に出したモデルを選びました。montrailは名前からも分かるようにトレラン専門のメーカーで、マゾヒストはmontrailのロングセラーモデルです。Masochist III Outdryはその3代目でかつ防水性のあるモデル。フラッグシップモデルではないのですが、定番といえば定番でしょう。

本格的に走る訳ではないので、そうなるとLA SPORTIVAやHOKA ONE ONEは価格的にちょっと踏ん切りがつきません。SALOMONもロード寄りやレース寄りモデルが多い気がします。僕は軽さよりもミッドソール・アウトソールにしっかりとした衝撃吸収性が欲しく、低山くらいなら違和感なく登れるくらいのソールの厚みとドロップ(踵とつま先の高さの差)が大事でした。そして防水性。足が冷たいのは辛いので。
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LA SPORTIVAの見た目も好きだし、定番のSALOMONも気になるし、ユニーク好きとしてはHOKA ONE ONEも使ってみたい・・・でも今回はオーソドックスに狙いはMasochistのOutdry。

とは言っても時期的にもう秋なので、北海道のアウトドアショップはブーツや冬靴がメインになっていて商品が少ないのです・・・。
で、ふと気づいたMountain Hardwearという存在。ここはmontrailのシューズも扱っているので他店よりモノがあるだろうと、マウンテンハードウェアストアへ。札幌にはPatagonia/Millet/Haglofs/Mammut/mont-bell/THE NORTH FACEなどなどメーカー直営店が多いので助かります。

で、やっと見つけたMasochist III Outdry。サイズ合わせをして履いてみて、ちょっと歩いて、その時点で90%決まりました。重さはインソールなしで実測681gでした。

今はBAJADA II(バハダ)の方が人気かもしれませんが、MasochistはBAJADAより幅広なので僕には合いました。トレッキングシューズは脚に合うかどうか何度も何度も試し履きをして、店内の凸凹な坂(?)を沢山歩いて決めるのに、こんなに素早い決断は初めてです(普段用を除く)。

買ってからは、足に慣れてもらおうと普段履きとして毎日使いました。見た目はそこまで派手じゃないので普段履きしても違和感がありません。普段履きのスニーカーより遥かに履きやすいのがある意味意外ですが、山道を走るためのモノだからフィット感抜群で、衝撃吸収性に優れているので履き心地が良いのは必然ですね。軽いのに靴底から伝わる衝撃が少なくて歩きやすいのです。でも他のトレランシューズを試し履きした時はこんなに「普通」っぽくなかったです。

普通っぽいけど自然と舗装路を走っちゃいます。ドロップのおかげか脚が勝手に前に出ます。アスファルトの上でも足の裏に衝撃が来ません。ヒールのしっかりしたクッションを感じます。

MTBで移動し軽登山でも試しました。グリップ力が半端ないCamp Fourではちょっとでもシューズがクランクに触れるとブレーキがかかりますが、Masochist III Outdryではそこまでの抵抗もありません。

MTBから降りてちょっとぬかるんだ登山道を登ってみると、当然アプローチシューズには敵いませんが、気を付けて歩けば滑らないレベルです。アウトソールはしっかりグリップしてくれます。

岩や木の根が続いてもアプローチシューズのようなダイレクトに響く感じはなく、トレッキングシューズほどのマイルド感というか走破性もなく、丁度良い感じです。下り坂はビックリするくらいは足運びが楽です。ソールが地面に合わせて変形してくれ、神経質に脚の置き場を選ばなくても良いので、段差が少ない(&人もいない)場所なら初心者でも小走りできます。また、ローカットなので足首の心配もありますが、ソールが優秀なのか「捻る」前にミッドソールが吸収してくれるし、その後も横に「スライド」してくれるので踏ん張れます。これはアウトソールの性能ですね。
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アプローチシューズが路面状況をダイレクトに伝えるロードバイクなら、トレッキングシューズは走破性が高いMTBやファットバイク、トレランシューズはその中間のグラベルロードやクロスバイクって感じかなぁ。
(グリップを主体に考えるとアプローチシューズはMTBですが)

また、シューズの泥を落とそうと岩につま先をゴンゴンぶつけても足には衝撃がありません。しっかりトレランシューズしています。
あと、帰宅後に履いたままホースで水を掛けて、水圧で汚れを落としてみましたが浸水はゼロでした。もちろん靴底から水を掛けていますが、ミッドソール付近にもバシャバシャ掛けてます。さすがOutdryです。これで防水性のあるゲーターを履けば靴下は濡れないでしょう。

残念ながらこれで北根室ランチウェイを走破する事はできませんでしたが、想像以上に守備範囲の広いMasochist III Outdryに出会えたので、今後色々と楽しめそうです。

プロテクション性能優先モデルという事で、カリカリのレース志向ではなく、軽いトレランやファストパッキング、ロングトレイル・フットパス、そして軽登山まで誰でも恩恵を受けることができるシューズではないでしょうか。

個人的にはOMM PHANTOM 12のオレンジに合うのもナイスポイントです。

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