気軽な日帰りハイク用のザックを探していたら、名古屋のガレージメーカー Welldoneのマルチパーパスバッグ「Welldone Chips bag 12L」を見つけました。
ポテトチップスの”パーティ開け”が名称の由来なった縦ロールトップが気になっていたし、 ZimmerBuilt Pika Pack HD ver.をメインザックにしてからもう少し小さい容量のザックが欲しかったし、ハイクのみならず自転車ライドでの使用も考慮されたChips bag 12Lは正にツボです。
でもWelldoneのサイトではいつもSOLD OUT・・・。ポップアップストアや各種イベントでは受注しているようですが北海道には来てくれない・・・。という訳でChips bag 12Lを取り扱っているADAPT SUZUKAの中村キョーヘイ!さんに相談してみました(中村キョーヘイ!さんにはWood Cup “Hiro-sawa”でもお世話になってます)。すると「左右の素材をX-PAC/Dyneema X Grid-Stop/ハイブリッドキューベンから選んでオーダーできますよ」との事です。X-PACとハイブリッドキューベンについては色も選択可能です。素晴らしい。
という訳で素材と色で悩みます。軽さならハイブリッドキューベン、しなやかさと堅牢性ならDyneema X Grid-Stop、適度な張りと色のバリエーションならX-PAC・・・。数日悩んで出した答えは「左Dyneema X Grid-Stop、右X-PAC」という無難な選択に落ち着いてしまいました。
大好きなハイブリッドキューベンですが、ザックだと角のあるモノも入れるし、何より色です。ハイブリッドキューベンなら引き締まった黒が好きですが、Pika Packも山と道 U.L.FramePack ONEも黒なので明るい色が良いなぁと。なので今回は山ではあまり見ない白にしました。左はDyneema X Grid-Stopの黒です。
これで実測348g。iPhoneX(174g)2個分ですか。iPhoneSE(113g)3個分とも言えます。iPad(469g)より軽いです。
サイズ感はこんな感じです。
右から、
- OSPREY REV6(6L)
- Welldone Chips bag(12L)
- ZimmerBuilt Pika Pack HD ver.(20〜35L)
- 山と道THREE(40〜45L)
- 山と道U.L.FramePack ONE(50〜55L)
です。
Chips bagの特徴でもあるメインポケットは縦ロールトップ方式でガバッと開きます。
これなら「重いモノは上・背面」というパッキングがしやすいです。大容量ザックだと重量の他に使用頻度も考慮しパッキングしますが、このサイズで縦ロールトップならハイク中にガサゴソしてもすぐキレイにパッキングし直せます。で、ロールトップをクルクル巻いてバックルで留めればOK。
特に普段は「ザックの底面保護にもなるし軽量。実際にはほぼ使わないのでザックの底」が定位置の防寒着にすぐアクセスできるのが実感できます。これなら我慢せずに防寒できます。
ちなみにロールトップにはジッパー等はないので、溢れる程のパッキングは出来ません。また、ロールトップを留めるバックルが壊れるとピンチを迎えますが、そんな時には左側のショックコードを外してロールトップが開かないようにすれば何とかなりそうです。
上部・下部にはコンプレッションコードもあります。これなら荷物が少なくても形が崩れません。下側を狭めたほう背負いやすいし、形もきれいになるでしょう。
ただ、ランチタイムや大休憩時なら良いのですが、この形は歩いている途中で何気にモノを出し入れするにはちょっとだけ手間です。行動食を食べるたびにバックル外してロールトップを解いて・・・だと正直めんどくさい。
なので、ベスト型のショルダーハーネスにはドリンクボトルやスマホ・コンデジが入るポケットが左右に1つずつあり、
背面右側にはファーストエイド・エマージェンシーキットや行動食が入るメッシュポケット、
背面左側にはソフトシェルやレインウェアなどを掛けておけるショックコードがあります。
また、背面パッドや座布団も入れておけるハイドレーションポケットは独立しています。
という訳で、行動中に使いたいモノはこれらを活用すれば山頂でのみ”パーティ開け”となります。
例えば日帰りハイクならこんな感じで。
ミニマム装備なら余裕で入るので、ちょっと贅沢にラーメンでもパスタでも鍋でも焼き肉でも何でもOKなパターンです。
- 右ポケット:
- 行動食入れ:HANGOUTオリジナルボトル
- 左バンジーコード:
- レイン(上):Highland Designs Gnu Cape
- レイン(下):mikikurota architects cuben skirt
- ヘッデン:Black Diamond IOTA
- スタッフサック:Hyperlite Mountain gear Stuff Sack
- ハイドレーションポケット:
- ウォーターキャリー:Platypus Platy 2L
- 背面パッド兼座布団:ifyouhave 背面パッド
- ショルダーハーネス左:
- 水筒:いろはす (写っていないですが)
- ショルダーハーネス右:
- カメラ:RICOH GR (写っていないですが)
- メイン気室:
- ファーストエイドキット:色々
- エマージェンシーキット:色々
- ストーブ:SOTO ウインドマスター SOD-310
- クッカー(フライパン):MSR QUICK スキレット
- クッカー(ポット):FREELIGHT Titanium 550 CookPot
- カトラリー:MY LIGHT FIRE SPORK LITTLE
- カップ:Wood Cup “Hiro-sawa”
- テーブル:SOLA TITANIUMGEAR Super Table#1
- コーヒーフィルター:Carumina hemp coffee filter
- 防寒着:OMM Rotor Vest
- その他
- ウィンドウシェル:AXESQUIN ハゴロモ
- スタッフサック:mikikurota Fruits Sack(Apple sack)
レインウェアが軽量ケープ+超軽量レインスカートなので、ヘッデンと防水グローブと共にスタッフサックに入れてショックコードに挟んでおきます。水の補給もハイドレーションポケットからいつでもできます。これはPika Packで学んだパッキング方法ですが、山頂までザックを開ける必要がないと行動そのものがスムーズになります。
背負い心地についても、背中側もショルダーハーネスの裏面も3Dメッシュを使っているので蒸れにくいしフィット感が高いです。小走りくらいなら揺れが気になりません。
あ。取り外し可能なウエストベルトも付属している・・・はずでしたが、仕様のアップデート時に外したそうです。ADAPT SUZUKAの中村キョーヘイ!さん曰く「チェストストラップを2本にすることで荷重分散とフィット感が向上します」とのこと。確かに簡単に後付けできそうです。
あと、プチチューンとして、左ショルダーハーネスの上部にカラビナを、背面左側のショックコードにはストッパーを1つ追加しています。
カラビナは、背面左側のショックコードに挟んだスタッフサックの落下用に。ハイドレーションホースのループとしても使います。
ショックコードに追加したストッパーは、ショックコードに挟んだ荷物のコンプレッションに。元々ついているストッパーは、ザック自体のコンプレッションも兼ねるので、あまり強くここを締めるとザックの形が変形してしまいます。なのでザック自体とショックコードに挟むものコンプレッションを分けました。
背面はハイキング用ザックで、前面はトレラン用ザックって感じのWelldone Chips bag 12Lですが、近場の日帰りハイクってこんな感じでよいと思います。ユニークだけどしっかり機能的です。お気に入りです。
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