ついに手を出しました・・・。
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PRIMUS P-153が最強だと思ってましたが、風のある山頂では明らかにウインドマスターの方が速くお湯が沸くのです。

そこまでは「ウインドマスターは凄いなぁ」と思っていた程度ですが、暴風の低山でパスタを茹でることができず・・・激マズなパスタを食べて心に誓いました。「やっぱりJAPANブランドのSOTOだ!」と・・・(この場合JAPANは関係ない気もしますが)。

そんなウインドマスターのバーナーヘッドはお椀形状。確かに風の影響を受けにくいようです。お鉢の外壁が風をいなしてくれます。
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パワー的には3.3kW (2,800kcal/h)で、P-153の4.2kW (3,600kcal/h)には敵いません。が、「晴天無風で1秒でも速く」より「風があっても速く沸く」方が大事なので、それほどこだわる点ではありません。低出力の方が燃費が良いという見方もあります。

収納サイズは47×51×88mmと十分に小さいです。バーナーヘッドが目立ちますが、SOTO AMICUS(SOD-320)には負けますが、P-153と比べると小ささがわかります。
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収納サイズについては、五徳が取り外しできるという点が大きいです。製品に同梱されているはとてもコンパクトな3本五徳。フライパンや鍋を使わないならこの五徳で十分でしょう。
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フライパンや鍋を使うなら、別売りの4本五徳の方が安心できます。

重量は、ウインドマスター+3本五徳で67g(実測67g)。
P-153(116g)より42%も軽いし、コンパクトなAMICUS(81g)より軽いのです。PRIMUS P-115(56g)と10g程しか変わりません。まぁAMICUSと同じ4本五徳にすれば87gとなりますけど、それでも軽い。

また、ウインドマスターには「マイクロレギュレーター」と呼ばれる小型のガス減圧機構があり、外気温の低下やボンベ内の圧力変化に応じてガスの弁を自動で調整してくれるようです。これが低温下で強い秘訣でしょう。
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実際に低温下でとろ火を使うと、段々火が弱くなって強くなって、また弱くなって強くなって・・・を繰り返します。ガス缶の冷えに応じて自動で調整してくるのがわかります。

似たようなバーナーヘッド形状のSOTO AMICUS(SOD-320)は、パワー的にも3.0kW (2,600kcal/h)とウインドマスターと大差がないですが、低温下ではかなりの違いを感じます。ちなみに、PRIMUSには高所・寒冷地専用のガス(IP-250U)があり、そこでカバーしているようです。

そんなイイとこ尽くしにもみえるウインドマスターですが、気になる点が無い訳でもありません。

まず、背が高い。AMICUSはもちろんP-153より高いです。その分安定感は劣ります。
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そしてP-153より炎が中心部に集中し広がりが小さいです。

あと、低温下でのマイクロレギュレーターと、高所・寒冷地専用ガスのどちらがより頼りになるかですが、風が無ければP-153+高所・寒冷地専用ガスの方が寒さに負けない気がします。

こういう点を踏まえても、ウインドマスターはフライパンや大鍋料理というより、「厳しい状況でもキッチリお湯を沸かせる事を優先したコンパクトなガスストーブ」と受け取った方が良いでしょう。アルコールストーブじゃなくガスストーブを持って行くんだから、多少の風や寒さに負けずサッとお湯を作ってほしいですから(それ以上に過酷な場合はガソリンストーブで)。

もちろん、ソロ~2二人分くらいのフライパン料理なら全く問題ないですし、PRIMUSの高所・寒冷地専用ガスも250缶しかないので、気軽に歩くならウインドマスター+105缶でしょう。みんなで鍋って時なら一体型よりPRIMUS P-133S(P-133)のような分離型が良いですし。

ついつい”何でもできる優等生”を作りがちなJAPANブランドですが、このウインドマスターというかSOTOのストーブは、ちゃんとターゲットを明確にしていると思います。
無雪期低山のみならAMICUS、無雪期高山〜積雪期低山くらいまでならウインドマスター、それ以上の環境ならSOTO MUKAもしくは2018年発売予定のストームブレイカー SOD-372という感じでしょうか。AMICUS以外はあまりお安くないので、じっくり脳内シミュレーションしてから選ぶことをお勧めします。

僕は一体型ガスストーブをこのウインドマスターの1つでいこうと思っています。
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おまけですが、点火スイッチはSOTOよりPRIMUSの方が安定感がある気もします。が、点火スイッチに関しては個体差もあるので一概には言えませんね。別途、着火器具必須です。

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