使う度に惚れていくとはこの事でしょう。「OGAWAND Acperience
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ざっくり言うと「1気室+デイジーチェーン+薄手のショルダーハーネス = 超軽量バックパック ≒ Acperience」なのですが、その中にたくさんのアイデアが詰まっています。
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メインの素材はX-PAC VX07。色はNavyを選んでいます。重量は背面パッドが付いた状態でも実測397gでした。
(シンプルライトハーネス+背面3Dメッシュ+ライクラツイルサイドポケット)

背面パッドは薄手。あまりパンパンに荷物を詰め込むと背負い心地が悪くなるので下記ADCで適切に調整すると快適になります。底には水抜き穴。濡れた場所に置かないように・・・。
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サイドポケットはストレッチ性のあるタイプ。500mlサイズのボトルなら丁度良いサイズです。
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さて、Acperienceの特徴ですが、まずは15Lから30Lまで容量が可変であることでしょう。

それも単なるコンプレッションではなく、ロール式のトップをADC(Ajustable Daisy Chain)と名のついた独自の方法で折り畳むことで容量を変えていきます。このデイジーチェーンがOGAWAND製ザックの個性も演出してくれています。

目を引くのが15Lでも30Lでも見た目が変わらない事でしょうか。30L分入れても「パンパンに詰めてる感」はないし、逆に15L分の荷物でも「スカスカ感」が出ません。サイドにはバンジーコードが付いていますが、サイド(奥行き)のコンプレッションに特化してるので、ザック全体がグシャっと潰れるようにはなりません。
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デザイナーの小川隆行さんはデザインをとても大事にしている方なんだなぁと感じます。

その分、荷物の出し入れはちょっと面倒。

よくあるサイドリリースバックルやGカンではなく、コキを使っているので毎度ストラップを緩めてから開けることになります。
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ただ、完全に緩める必要はなく、少し緩めてストラップをずらせばOK。
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なので使っていくうちに慣れます。とは言え他のザックより手間はあるので、ザックの開け閉め回数を減らすべくサコッシュを使うとか、外付けポケットを付けるとか工夫をすれば快適です。
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このコキは取り外しができるタイプなので必要な容量付近にセットしておけます。
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デイジーチェーンはザックをほぼ一周しているので、(ある程度)好きな位置に付ける事ができます。

でもストラップでの調整幅もあるので大体で大丈夫です。出発時と下山時での容量の変化程度なら全く問題ありません。
夏の日帰り低山とテン泊登山くらいの差があるならコキの位置を変えた方が良いですが、コツを掴まないと指が痛いかもしれません。コキの周りのストラップを緩めてから外せば簡単です。

次の特徴はショルダーハーネス。
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Acperience標準のショルダーハーネスはかなり薄くて心許ない印象を受けるのですが、幅の広さと自由に角度調整できる機能により、あまり重さを感じにくかったりします。

調整は片側2か所。ショルダーハーネスの内側と外側に均等に荷重がかかるようにすれば良いと思います。
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ここもコキによる調整なのですが、ストラップの片方を外し伸ばした上で、背負いながら丁度良い位置に合わせていけば楽に調整できます。

ビシッと決まったら外したストラップを戻して完了です。

ショルダーハーネスは、標準のシンプルライトハーネスの他に、ロードリフトストラップが付いたスタンダードハーネスや、大きなフロントポケットを持つADCアクティビストハーネスなどがあります。

本体自体の特徴は他にないですが、沢山のオプションが用意されているのがOGAWANDの特徴とも言えます。色々オプションを付けていくと値段もどんどん上がっていってしまいますが、このデイジーチェーンにバンジーコードやPPテープ/バックルなどを組み合わせて独自にカスタマイズする事が容易にできます。

なので、OGAWAND Acperienceは「買った瞬間から何も考えずに使いたい」という人より、「良い素材のザックを自分好みにカスタムしていきたい」という人向きのザックだと思います。
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個人的な考えとして、「何でもできるようにする ≒ 結局何もできない」と思っているのですが、Acperienceは「何でもできる」とはちょっと違う気がします。「多様性があるのではなく、可搬性がある」という感じでしょうか。「これ1つで何でもできるぜ!」ではなく、「創意工夫すればシチュエーションの変化に対応できるプラットフォームを用意した」という気がします。

サイトには多種多様なオプションはありますが、ショルダーハーネスも含めて本体の裁縫を解かずMYOG(自作)で対応できます。ブランドとしてもMYOGを推奨していますし、自分で手を加えられるという事は、もしどこか破損しても自分で直しやすくもあります。

可能性は無限。そんな感じのザックです。

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