ここ1年は不思議とアルミ製クッカーを買っています。
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そして3つ目はポット。

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実容量550ml(Max600ml)で、80g(リッド付き)を誇ります。実測では78gでした。

手持ちで比較すると、チタン製で超軽量なFREELIGHT Titanium Pot UL-600HRが75gなのでHillbilly Pot 550はとても軽いです。
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とはいえHillbilly Pot 550が軽いのは”ハンドルがない”というわかりやすい理由があります。ハンドルの有無で15~30g違うはず。

では鍋つかみを含めた現実重量(?)はというと、手持ちのグリッパーでは、


という感じでした(上記は実測値)。
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僕は持っていませんが、Hillbilly Pot 550に合わせたMini Pot Lifter(11g)というのもあります。

どれを選ぶかは、他のクッカーとの兼ね合いで考えればよいでしょう。




一番掴みやすかったのはSOTO デュオハンドルです。力を入れて握ってしまっても締まりすぎないのでポットにも優しいです。でも、Hillbilly Potのためだけにこれを持つならハンドル付きのポットを持った方が・・・と思います。trangia ミニセットEsbit アルミフライパンなどと一緒にならアリかな。もしくは焚火時に。

また、MSR ライトリフターも掴みやすいのですが、力を入れすぎるとHillbilly Potが凹みそう(というかちょっと凹みました)。エマージェンシーキットに入れているLEATHERMAN Style PSのプライヤーでも掴めます。ただ、SOTO マイクロリフターもそうですが、フレア状の飲み口と形状が合わないため、あまり力を入れて握ってしまうと飲み口を変形させてしまいそうなので慣れが必要です。
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慣れという面では、付属のカーボンフェルトやGSI シリコンポットグリッパーはとてもシンプルですが、慣れないと火傷します。
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自分だとtrangia ミニセット付属のリフターか、(持ってないけど)同様な形状のMini Pot Lifterが良さげですかね。軽さ優先ならカーボンフェルト一択。
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というHillbilly Pot 550。

見た目はシンプルこの上なく、使い込んでいくうちに傷ついたり歪んだり凹んだり汚れたりしていくうちに愛着が沸く・・・日本版GREASE POTみたいな存在な気がします。

鍋なサイズではなく、大きめなマグなサイズなのは、ソロで使うならラーメンはもちろん炊飯だってできるし The Small Twist Trailfoods のようなおいしい山ご飯も食べれるという時代だから、という感じなのかもしれません。
もちろんチタンより柔いアルミ製でこの重量なら耐久性に不安はありますが、ヘラ絞り(スピニング加工)という手法により底部と側部で厚みを変えているので、底部の変形は極力起きない造りになっています。また、このスピニング加工により、伝導率の高いアルミの利点に加え、対流も起こりやすくなるらしく、少ない燃料で沸騰させることができたり、ご飯がおいしく炊けたりします。

より少ない燃料で済むならば、パッキングウエイト(総重量)ではチタンマグとの差はどんどん小さくなっていくはずです。

また、上述しているフレア状の飲み口は、コーヒーをドリップする際には便利だし、リッドをカップの中に入れることができる分、リッドと合わせて強度も上げる役割も担っていると思います。
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こういう見た目には小さいけど職人技が光るモノづくりこそが made in Japan の真骨頂でしょうか。
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さて、パッキング例です。

まずはガスストーブ。
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普段使っているギアで揃えるとこんな感じ。





ガス缶と軽くて風にも強いウインドマスターのコンビは残念ながらポットには入らず(蓋が閉まらず)。でも実際には予備の着火器具とかナイフとか他にも持つのでショックは小さいです。ガス缶とカップをポットに入れて、他のもの(ストーブ・グリッパー・着火器具・調味料)はジップロックスクリューへ。
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サイズがφ100 × 95mmなので110缶(SOTOなら105缶)はゆとりをもって入れることができます。

ジャストフィットな方がガタツキがないのでは?と思うかもしれませんが、個人的には使用後のカップ内の汚れがギアにつかないようビニール袋やスタッフサックに入れているのでこの方が嬉しいです。このサイズの方がカップヌードルリフィルも入れやすいのです。

アルコールストーブで考えるとよりコンパクトになります。
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熱効率の良さを考えると、Esbit固形燃料でもいけるかもしれません。




他の組み合わせだと、Hillbilly Pot 550が山のうつわの「中」とほぼ同じ直径なので、「大」と「小」の間に入れることができます。大で食事をとり、小でコーヒーを、というイメージ。
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また、ミニフライパンとして活用しているトライプラス オーブントースター用目玉焼きプレートがシンデレラ・・・ではないけどフィット。
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ご飯を炊いて、炊き上がったら肉を焼きながら・・・なんて事ができちゃいます。

そうそう。EVERNEW mulTiDish も持てば、取り皿だったりアルコールストーブの受け皿にもなったりします。
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軽さを求めてよりカリッカリな組み合わせにする事もできますが、それならEVERNEW チタンカップ400FDを使った方が向いている気がするので、Hillbilly Pot 550は違う意味でライトに。

とはいえ、ガスストーブを使ってもAll in Oneできるのは魅力なので、こんなパターンも。
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実は、SEA TO SUMMIT X-MUGが底面にぴったり吸い付きます(ここだけオレンジのX-MUGで紛らわしくてごめんなさい)。
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そして、X-CUPはHillbilly Pot 550の中へすっぽりと。食材を除くすべてがこのポットに収まります。
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そしてそして。Hillbilly Pot 550のリッドがX-MUGにジャストフィット。湯沸かしとカップヌードル調理用のリッドが共用できるのです。
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このまま別売のHillbilly Sackにも入れることもできますが、少し大きめのスタッフサック(Exped Cord Drybag UL XS)に食材と一緒に入れると、コーヒー付きランチキットの完成です(水は除く)。
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重量は軽いけど、その軽さには縛られない。Hillbilly Pot 550はそんなポットでした。
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同クラスのクッカーより微妙に直径が広いのでコジーとかを流用できないのが残念ですが・・・専用コジーも出すのかな?

何はさておき、ソロハイクで鍋やフライパンを使わない日はこれだな、と思います。

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