名器ともいえるEVERNEWチタンカップ400FDより実用性が高そうなチタンカップです。

EVERNEW Ti 570 Cup」(EBY278R) + 「EVERNEW 570 Cupフタ」 (EBY277)
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軽量(50g)な400FDは、一人分のカップ麺やフリーズドライに必要なお湯に丁度良いサイズです(珈琲だけなら二人分沸かせます)。

また、Φ9.5cmの口径サイズは、日帰りハイクのお供とも言えるカップヌードルリフィルに丁度良いサイズ。400FDでお湯を沸かしてそこにリフィルを入れれば、このカップ1つで完結できます。ただ適量の330mlのお湯にリフィルを入れるとこぼれます。ちょっと少なめの300mlでギリギリです。山なら少々濃い目の味でも良いでしょう。

アルコールストーブ一式も中に入れることができるので、サイズも重量もミニマムでいくなら400FDがベストだと思います。
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ちなみに、snow peak チタンシングルマグ 450では、口径がジャスト過ぎてリフィルを入れ難いです。

ただ、400FDの「すりきり400ml」という容量は本当にミニマム。沸かせるお湯の量は330mlくらいが上限です。450〜500mlくらいのお湯を沸かせられれば、一人分のカップラーメン+コーヒーとか、二人分のULTRA LUNCH ビバークレーションとか、一人分の小鍋とか楽しめる範囲が広がります。

そんな思いに応えてくれたのがTi 570。
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すりきり570mlで55g(実測55g)。5g重くなっただけで450mlのお湯を作れます。サイズも400FDより一回り大きいです。というか400FDをすっぽりスタッキングできます。

アルコールストーブならカトラリーも一緒に入るし、ガスストーブもストーブ本体ならすっぽり。
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もしくは110缶もしくは105缶。逆さまに入れないと蓋が閉まりません。何故?設計ミス?
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目盛りは160ml/330ml/450ml。
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中途半端に思えますが、160mlはアルファ米、330mlはカップヌードルリフィルにジャストです。コーヒー1〜2杯の目盛りにもなります。ビバークレーション向けに220ml付近の目盛りも欲しいところですが、2017年にブレイクしてきた感じなので、もっとメジャーな存在になれば目盛りが増えるかも?450mlは実効最大容量って感じでしょうか。

あと、Ti 570には(別売りですが)専用の蓋があります。お湯を沸かすだけならアルミホイルを被せても良いですが、ここでカップラーメンを作るなら蓋は大事だし、蓋があった方がパッキングが楽です。
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400FD用にもEVERNEW mulTiDish(13g)という、蓋にも受け皿にも取り皿にもまな板にもなる製品が後で出てきましたが、Ti 570の蓋は多様性はなく単なる蓋です。

この辺はあくまでもミニマム性に拘る400FD、もう少しだけラグジュアリーに寄せたTi 570の性格の違いでしょう。

その分シッカリ作ってあり、見た目もカッコイイです。mulTiDishは蓋としては持ち手が無いので、グローブなどがないと熱くて蓋を外せませんが、Ti 570の蓋は大丈夫。でもちょっと熱いのでカトラリーなどで持ち上げた方が良いでしょう。
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蓋の重量は22g(実測22g)。カップと合わせると77g(実測77g)。

軽さで言うと400FD+mulTiDishが63gなのでちょっと差がつきますが、凸凹のある加工で強度を上げているようです。400FDはより厚いですが、それでも少々薄いチタン板なので、蓋付きの方がザックの中では安心です。

熱いといえば、取っ手は熱いです。断熱用の赤いチューブは薄いし上側のみしかありません。
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アルコールストーブは炎が広がるので、チューブが溶けないように配慮したのでしょうが、400FDの取っ手が全部覆っているので中途半端な気もします。逆ならわかりますが。今後の400FDも同じタイプになるのでしょうか。

なので手袋の上から持つか、鍋掴みの類を使うか、もしくはフッ素ゴムチューブに変えてしまうか、ですかね。鍋掴みならGSIのシリコンポットグリッパーが小さく便利です。400FDとTi 570の取っ手を交換するのもありですね。
 
あと、Made in Japanらしいのはカップの縁の加工。口当たりが優しいし、コーヒーをドリップする際に水が垂れません。snow peak チタンシングルマグもFREELIGHT Titanium 550 CookPotもそうですが、そういう配慮が嬉しいし機能としても大事だと思います。

同社には、EVERNEW Ti Ultralight Cookerというチタン製で600ml(or 900ml)サイズのクッカーがあります。これもU.L.な人には定番品です。蓋つきで95g(or 115g)なので、400FDやTi 570より厚い素材な気もします。取っ手も長く使いやすいです。注ぎ口もあり実用的です。蓋はTi 570と同じ形状です。

Ti 570は、400FDの軽さとUltralight Cookerのしっかり感のハイブリッドという感じでしょうか。

単体で便利で軽量なクッカーであればTi Ultralight Cooker 600mlだと思うのですが、Ti 570は400FDとスタッキングしてこそ真価を発揮するがします。クッカーとディッシュが同型だとスタッキングできて便利です。
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もしく、は山のうつわの中と小がシンデレラフィット。
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EVERNEW Ti Ultralight Cooker 900mlと600mlでのスタッキングは多分その容量を持て余すでしょう。丁度良い量のお湯を沸かせる570mlのクッカーと、クッカーにも取り皿にもカップにもなる400mlだからスタッキングする意味があるのです。

僕自身、イマイチTi 570を使いこなせなかったのは、Ti 570を単独で考えていたから。二人分の小料理やコーヒーを最小限のサイズにまとめようとすると、Ti 570は他の縦長カップやクッカーと合わずに浮いた存在になるのです。Ti 570を中心に考えていくと、軽量かつ省スペースな山ご飯キットが作れます。

ガス缶は逆さまに入れればしっかり収まるので、Ti570をガス缶入れ&クッカーにしてしまうという考え方もあります。

あと、地味にジップロックスクリューロック+コジーとの組み合わせもありです。
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スクリューロックにカップヌードルリフィルやULTRA LUNCH ビバークレーションを入れておいて、お湯を沸かして入れるだけ。冬季ならかなりいけるパターンです。カップが汚れないので食後の珈琲も美味しく頂けます。

見方を変えれば、色々便利なカップでした。

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