見た瞬間、胸にストンと落ちました。
昨年の「買ってよかったギヤ」にも入れたEVERNEW ウルトラライトフライパンと同様な、アルミニウム+チタンプラズマ加工の鍋です。
容量は700ml。
EVERNEW ウルトラライトフライパン#16(900ml)の内径16cm&深さ5cmに対して、UL/ALUナベ 700は内径12.1cm&深さ6cm。二回りほど小さく、1cm高いです。
重量はとても軽くて106g。実測では99gと、100gを切っていました。
蓋は別売り(「UL/ALUナベ 700の蓋」)で28g。EVERNEW Ti Ultralight Cooker2の蓋も使えます。僕はこっちで、これも28g(実測)でした。
合わせて実測127g。
ほぼ同じ容量でコーティングなしのtrangia メスティン が150gなのだから、結構すごいです。
「炊飯が得意な軽量アルミ鍋」という触れ込み(?)もあるし、メスティンをライバル視しているのでしょうか。メスティンほど雑には扱えませんが、確かにご飯は美味しく炊けます。炊いた後もご飯がこびりついたりしないし良さげです。
ですが、僕がこれだ!と思ったのはソロ用万能クッカーとして。
熱伝導率が高いアルミ製なのでお湯もすぐ沸くし、肉とか焼いても焦げ付きません。ショートパスタも茹でられます。
湯沸かし、小鍋、ミニフライパン。これ1つでしっかり3役を務められるという点に惹かれました。ご飯が炊けるというのを入れれば4役。
EVERNEWお得意のスタッキング機能ですが、EVERNEW Ti 570 Cupが蓋つきのまま入ります。そしてTi 570 Cupの中にはEVERNEWチタンカップ400FDも。400FDの代わりに、GSI ハルライト ケトリスト付属のEVAフォームカバー付きボウルマグを入れることもできます。
また、SEA TO SUMMIT X-BOWL (83g) がシンデレラフィット。
UL/ALUナベ 700の蓋兼皿にもなるし、蓋をした状態で上から被せることもできます。軽く振ったくらいでは外れません。
UL/ALUナベ 700でご飯を炊いて、蒸らしている間にTi 570 Cupでお湯を沸かしながらおかずを湯煎し、Ti 570 Cupで沸かしたお湯をチタンカップ400FDに注いでスープを飲み、X-BOWLでご飯とおかずを盛り付けて食事をする・・・なんて事がUL/ALUナベ 1つ分のサイズで可能になります(燃料およびストーブは除く)。
でも、個人的には山でそこまではしないと思います。バイクパッキングならあるかな。
山なら、この鍋1つでこんな感じにします。
- クッカー:EVERNEW UL/ALUナベ 700
- 燃料:SOTO パワーガス トリプルミックス SOD-710T
- 取り皿:山のうつわ(大)
- カップ:Wildo Fold a cup
- カトラリー:Tritensil Mini
105缶や110缶はキャップを外せば入るけどそうはせず、小物をUL/ALUナベ 700の中へ。
Tritensil Miniがギリギリ入らないのが残念無念。
軽量&コンパクトだけど、幅広いメニューをこなせるセットです。
山のうつわの代わりにジップロックスクリューロック(300ml)も使えます。
ちなみに、このパスタシリーズとの相性が抜群です。
実用面でも、プラズマコーティングなので水切れは抜群。さっと拭くだけでキレイになるのも嬉しいところ。
もちろん気になる点はあります。
まずは少々使いにくいチープなハンドル。
ですが、これは軽量化とMaxでも700ml程度という容量を考えれば納得はできます。
次に、かなり見にくい目盛り。
屋外ではかなり見えにくいのです。目盛りは180/270/360/540とあります。炊飯用の表記(1合/1.5合/2合/3合)です。見えにくさは問題ですが、目盛り線の位置(量)に関しては炊飯じゃなければ大まかな容量がわかればいいので、無いより良しとします。
最後は湯切り。少量(半分以下)の場合は丁度良く注げますが、それ以上の量が入っていると垂れる事があります。お湯が多いうちにコーヒーを淹れるとお湯が直接カップに入ってしまいます。それくらいなら許せますが、火傷とかは避けたいところです。
などと書きましたが、この軽さで熱伝導率が高くて焦げ付きにくくてソロ用として丁度良い容量でスタッキング性も優れている鍋。第一印象通り、お気に入りのクッカーとなりました。
料理の幅は狭まりますが、軽さと熱伝導率が高さを考えると、アルコールストーブと合わせても良さげです。今年はいろいろ試してみようと思います。もちろん、外で自由に遊べる日が来たら。
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